【懐古日記】超短期イギリス留学ホームステイ編

  • 呪い
  • 初電話 in English
  • 冷凍ピザ
  • 紅茶嫌いのティータイム
  • 水事情
  • 消えるホストマザーの謎
  • 半野良のエンジェル
  • 隣の部屋
  • 丘とパチモンディズニー
  • ベッドバグとの闘い
  • Girls

呪い

 気づいた頃には邦画よりも洋画を観ていたような子どもでした。年上に囲まれた環境で育ったことも理由のひとつかもしれません。幼少期、ハリーポッターの巨大蜘蛛のシーンが流れるリビングルームを薄目で小走りした記憶があります。ハリー・ポッターといえば、ハリーと同じ7月31日が誕生日の私は、10歳の誕生日にホグワーツから入学案内が来るのではないかと密かに期待していました。なんとも哀れなマグルです。ヴォ…例のあの人と戦う必要はなかったからいいじゃないか、もう諦めなさいと気持ちを落ち着かせています。小学生になるとアイ・カーリーから始まり、パイレーツ・オブ・カリビアンにハマったことで一気に洋画好きになりました。同じような趣味を持った同級生と映画館へ行くことも多くありました。ローンレンジャーをノリノリで観に行くような小学生、心配ですね。そんなこんなで海外への憧れは、当たり前のように膨らみ続けることになります。

 小学4年生から体育会系吹奏楽部で育った私は”1日サボると3日分戻る”というハリーとはまた別の精神的な呪いにかけられていました。そして、楽器を吹けない一週間などあってたまるか!と海外へ行くタイミングを逃し続けていました。もちろん海外大への憧れがあったことは否めませんがあらゆる選択肢を天秤にかけた結果、日本の大学に進むことを決めました。

 そんな長年の夢が叶うことになったのは大学3年生の夏休み。好きなことに時間を費やすにはもってこいの大学生。大きなきっかけは自覚していないのですが、このチャンスを逃すわけにはいかないとイギリスへの渡航を決めました。

 イギリスで3週間、ホームステイをしながら語学学校に通い、せっかくヨーロッパに行くなら憧れだった”夏のイタリア”にも、と1週間のひとりも計画。周りの人達からは初めての海外で、しかもひとりなんて勇気がすごいと感心してもらえたり、ご飯が不味いで有名なイギリスでの食生活やスリや軽犯罪など治安に関してもたくさん心配してもらいました。しかし、当の本人はと言いますと、長年思い描いていた憧れの地へ足を踏み入れることのできる喜びで、一切の不安もないのでした。

初電話 in English

 羽田空港から14時間。ヒースロー空港。そこにいるのは完全に浮かれた私です。飛行機を降り、入国ゲートへ向かう間、まだ日本から遠く離れた地にいる実感はないものの、遂に来てしまったのかとニヤニヤと喜びを噛み締めていました。

 初の海外ということもあり、語学学校やホームステイ先などはエージェントを通して手配しました。そのため、空港からホームステイ先までは送迎が付きます。私の名前が書いたプレートを持って待ってくれているドライバーさんがいるはず…いない…? 人は迷えば迷うほど行動できなくなってしまいます。なので一瞬の勇気と思い切りが大切。そんな信念のもと、私は即座に電話をかけました。中学生の頃に”This is~”で隣の席のクラスメイトと練習した限りの英語での電話。会話が成り立っていたかはわからないのですが、どうやらまだ空港に到着していないとのこと。初っ端から度胸を試されはしましたが、無事にドライバーさんと会うことができ、雨がパラパラと降る曇り空の下、ホームステイ先に向かいました。

冷凍ピザ

 当たり外れがあると噂のホームステイ。結論からいうと大当たりとは言わずとも、当たり寄りだったのではないでしょうか。

 まず家に着くと脚が長いスタイル抜群のおばあちゃんがお出迎えをしてくれました。歓迎の淡い期待を他所に、自己紹介の間も無く事務的に家のルール説明。荷物はあの子が上に運ぶわと視線の先に私と同い年ぐらいの女の子。そういえば、事前にもらっていたホームステイ先の情報には私と同い年の女の子とペットもいることになっていたなと期待が高まりました。(この女の子と会ったのはこれが最初で最後でした)そんなことを考えている間に私の荷物は2階へと運ばれて行き、ホストマザーはどこかへ消えていました。

 長旅を終え(座っていただけですが)、とりあえず到着できた安心からそのままベッドで2時間ほど寝ていました。目を覚ますとあたりは暗くなっていました。夕食についてなんか言ってたっけ、好きな時にシャワーは使っていいと言っていたなと疲れた頭をフル稼働させます。日本から持ってきたお土産も渡さないと。一階に降りて行くとホストマザーが「夕食は18時だけどどうして降りてこなかったの?」と。そうだったっけ…。全く聞き取れていませんでした。疲れて寝てしまっていたと謝り、夕飯を出してもらいました。

 ちなみに最初のご飯はカチカチのピザ(ごめんなさい、多分、いや、絶対冷凍)でした。そしてお土産は私の祖母が作ってくれた刺し子が施された布巾。シャイなのかあまり笑顔を見せないホストマザーが微笑んでくれて、祖母に大感謝です。リビングテーブルの隅で埋もれた賞味期限切れの博多通りもんを見て、食べ物以外の消耗品は正解だったかもと心の隅で思いました。

紅茶嫌いのティータイム

 イギリスといえば紅茶。知識として持っていましたが、毎食後、ティータイムがあるとは思っていませんでした。これはあくまで私がお世話になった一家庭の話ではあることはご了承ください。

 平日は日中に語学学校があるため、お昼は自分で調達していたのですが朝晩、休日は朝昼晩と食事を用意してもらっていました。朝はいつも茶色くて薄い、カリカリに焼かれたパンとマーマレード。あとは日替わりでフレークが置いてあったり、ヨーグルトがあったり、もしくはパンだけだったり。夜はかなりヘビーな献立でジャガイモ料理と豆料理の数々。そして、鶏肉。料理名がよく分からないことばかりでしたが、”おいしい”と”食べられる”の半々くらいの割合と言ったところでしょうか。用意してもらっている以上、文句は言えませんね。

 そして、食後に必須のティータイム。ホストマザーは紅茶かコーヒーを選ばせてくれます。せっかくイギリスにいるからといつも紅茶を選んでいましたが、ホストマザーはいつもコーヒー。私のためだけに淹れられる紅茶を前にホストマザーがコーヒーなら私もコーヒーにしようかなと言ってみると衝撃事実が発覚します。紅茶嫌い。聞いたところ、ホストマザーはアイルランド人。納得!と言いたいところでしたが、イギリス人はみんな紅茶が好きというのは日本人はみんな餡子が好きというように、傲慢で浅はかな考えだったなと反省しました。

 ちなみにティータイムでは紅茶がたっぷり入ったティーポットが用意され、ミルクと砂糖も付いてきます。私流の飲み方はまずはストレートで飲み、濃くなってきたら砂糖、最後はミルクを半分くらい入れます。飲んでも飲んでも減らない夢のようなティーポットですが、時間のない朝は熱々の紅茶をいかに早く飲み干すかの紅茶とのバトルでした。そして、ティータイムなのでお菓子も付いてきます。クッキーだったり、マフィンだったり、スーパーに売ってる甘ったるいお菓子たちですが、濃い紅茶と相性抜群で毎食の楽しみでした。砂糖に紛れ込む猫の毛を見て見ぬふりができることは必須です。

消えるホストマザーの謎

 語学学校が終わるのはお昼過ぎですが、放課後は友達と、あるいはひとりで街を歩き回ったり、買い物をしたり、ピクニックをしたりとロンドンをエンジョイするため帰宅は夕方になります。夕飯を外で食べることもあったため、陽が落ちてから帰宅する毎日でした。どうやらイギリスの家庭では夜はメインの電気はつけずに卓上ランプというのでしょうか。いわゆるオシャレ電飾だけで過ごす家庭が多いようです。シャワーを浴びて、水を汲みに行くと1階が真っ暗。みんなもう寝たのかなと目を凝らすと、ホストファザーがソファにひっそりと座っているのです。

 そんな夜が続き、ある晩。ホストマザーが夜になると外出していることに気が付きました。ホームステイを初めて数日はリビングにいていいものなのか迷い、帰宅後は自室で課題をやったり、映画を観たりと2階にいたので気づきませんでした。しかし、それでは勿体無いとリビングで課題をやったり、一緒にテレビを見たりと1階にいることが増え、暗闇へ消えるホストマザーを目撃しました。ホストファザーと車で出て行くのですが帰ってくるのはホストファザーだけ。そして早朝、気づくとホストマザーはキッチンに立っているのです。それも朝6時ごろ。彼らは特に何も言わずにひっそりと消えるのでどこに行っているのかなかなか聞けませんでした。しかし、好奇心には逆らえません。意を決して聞いてみると、姉妹のところに行っているそう。無事解決!!

 そして、その姉妹と思われる女性は家にやってきます。それだけではありません。帰宅すると知らない人でリビングが溢れかえっていることが多々ありました。実際は私が”知らない人”なのですが、彼らはフランクに挨拶してくれて特に気にもせず各々やりたいことをしていました。彼らが誰だったのかはまだ分からないままです。

 その中でも多くの時間を過ごしたのは(おそらく)ホストマザーのお孫さん。とある日から毎日家にいました。彼女はテレビを見ながら、音の出るおもちゃで遊び、すぐそばでラジオを流していました。聖徳太子教育でしょうか。そして好物はマヨネーズ。一緒に夕食を食べると彼女はマヨネーズのボトルを真っ先に確保し、フォークですくい食べるのです。あまりの豪快さに”これは大丈夫なの?”とホストマザーに何度聞いたことでしょう。最初は心を開いてくれなかった彼女が私の部屋を覗きに来たり、帰るとお出迎えして”She is coming!!”と大きい声でホストマザー/ファザーに知らせてくれたり、私は末っ子ですが妹がいたらこんな感じなのかななんて思ったりしました。

水事情

 私がイギリスに滞在したのは8月。真夏と言っていい季節でしたが、イギリスの天気は変わりやすく、朝晩は長袖必須の肌寒い毎日でした。ホームステイ先にはバスタブはあったものの、誰も使っておらず、みんなシャワーで終わらせているようでした。”郷に入れば郷に従え”です。とはいえ、東京でのひとり暮らしでも大学、バイトでへとへとの中、お風呂を洗って焚いてという工程にはどうも気が進まず、シャワーのみで過ごしていたため、苦ではありませんでした。しかし、このシャワー室が狭いこと!155cmで小柄な私でも一度入ったら一歩も移動はできない狭さでした。

 イギリスは雨が多い印象がありますが、ロンドンや南東部は実際には半乾燥地域に近いほど降水量が少なく、なんとロンドンでは年間降水量が東京の半分以下ということもあるそうです。また、イギリスではセントラルヒーティングやシャワーも「貯湯タンク」式が多いです。そのため、貯めたお湯を使い切ってしまうと、再加熱に時間がかかってしまいます。よって、”シャワーはひとり5分まで”などなかなか厳しいルールが科されるご家庭があるようなのです。しかし、私のホームステイ先は好きな時に好きなだけどうぞスタイルでした。当たりポイントですね。もちろん遠慮はしてササっと済ませましたが。

 水に関して言うと、洗濯と食器洗いに関してはルールがしっかりと決まっていました。まず洗濯は週に1回。洗濯機は屋外にありました。下着や靴下など1週間分持って行っていなかったため手洗いすることも多々ありました。洗濯の日が晴れるかは神頼みです。私は土曜担当。ホームステイは3週間だったためたった3回の洗濯でしたが2回晴れました。日頃の行いが良かったのでしょう。

 洗い物はホストファザーの担当でした。手伝おうとすると断固拒否。これはホストマザーの料理や掃除にも言えるのですが、家事は全て(洗濯以外)手伝うことを許されていませんでした。家のやり方があるのだろうなと、ここは甘えさせてもらっていましたが、洗い物に関しては明確に理由がわかりました。イギリスは洗剤を洗い流さないのです。あわあわのままカゴに置いて、泡が落ちて乾くのを待つ。これが一般的のようです。私のホームステイ先は常に日本人が滞在しているそうだったので、日本の感覚で水をじゃんじゃん使われたらたまったもんじゃないです。それにしても気になるのは”洗剤は落ち切っているのか”。しかし、細かいことを気にしないのが私の長所とも言えるでしょう。夕飯の頃にはそんなことをすっかり忘れて、目の前にあるホストマザーの手料理をモリモリと頬張るのでした。

半野良のエンジェル

 ホームステイ生活で忘れてはいけない癒しの存在がいます。黒猫です。その名はエンジェル。夜の間はサンルームに閉じ込められ、ガラスの引き戸に張り付くように大ジャンプを繰り返す脚力の持ち主です。そんな大ジャンプを横目にいただく朝食。それをさらに横目で見るホストマザー。やっとこの黒猫が街へ解き放たれます。キッチンの裏口から元気いっぱい草むらへ消えるエンジェル。日中は街で自由に遊んでいるそうです。語学学校から帰り、サンルームにいるエンジェルに癒される時間はなくてはならないものになっていました。エンジェルはきっと”かわいい”という日本語を完璧に理解していたでしょう。

隣の部屋

 ホームステイ生活も2週目に入ったところ。語学学校から帰るとホストファミリーと共にソファに座るアジア系の女の子がいました。ハウスメイトが来るとは聞いていなかったので驚きながらも聞いてみるとなんと日本人。ここでこの家は日本の留学エージェントと繋がっており、次から次へと日本人がやってきているという仕組みを理解しました。

 語学留学で日本人の友達を作るべきではない!日本人どうしでも英語で話せ!という派閥があるようですが、私とハウスメイトはこの点の価値観はぴったりでした。特別相談などせずとも、自然とふたりで話すときは日本語、ホストファミリーもいる夕食の場では英語を話しました。年齢は確か1個か2個下でしたが、私にとってはそれくらいは誤差。ノリの良さとユーモアのある彼女の性格にも助けられ、ひとり暮らし感もあったホームステイ生活が一気に明るくなりました。私が去った後、またひとり日本人があの家に来たそうです。日本に帰国した私たちは東京で再会&初対面することになります。

丘とパチモンディズニーランド

 私とハウスメイトは語学学校は別でしたが、近所の大きい公園に行ったり、移動式遊園地でも遊びました。近所の公園は公園というよりも森、丘というべき広大さで本能のまま、気づいたら走っていました。虹がかかり、夕日が空を染め、脳内ではエド・シーランの「Castle on the Hill」が流れました。帰宅後にホストファザーからあそこの公園は危ないから注意したほうがいいと言われました。行く前に聞きたかったよ、ホストファザー。

 そして、移動式遊園地。別名パチモンディズニーというべきでしょうか。ティーカップに描かれたアリスの顔が悪夢のように脳裏から離れません。そんな一味も二味も違う某キャラクターたちをみるだけで大満足。ひとつのアトラクションごとにお金がかかるシステムだったこともあり、厳選のひとつに乗りました。メリーゴーランドやジェットコースターのようにパッと名前が出てこないアトラクションなのですが、それが最高に楽しかったです。円形の乗り物で中心にハンドルがあり、乗り物ごと上下運動をしながら回転。要領はティーカップのアトラクションと同じですが、これをスペシャルにさせているのが超ファンキーニキです。彼が舞うように幾つもある乗り物の間を飛び跳ね、回転を加えてくれるのです。あれは人生で一番、遠心力というものを体験した時間でした。終わってから首が千切れたのではないかとそっと手を当てました。

ベッドバグとの闘い

 ホームステイ生活も残り1週間をきった頃でしょうか。私の寝室が地獄と化します。朝目を覚ますと蚊に刺されのような痒みを伴う赤みが体の至る所に現れました。蚊でもいたのかなと思いましたが、ふとヨーロッパで刺される可能性のある虫を調べました。刺された箇所をよく見ると、穴が2つ。これは見事にベッドバグの特徴に当てはまるではありませんか!恐る恐るベッドシーツを剥がすと、奴らがいました。憎しみと怒りと恐怖の入り混じった感情を必死に押し殺し、隣の部屋にいるハウスメイトの元へ。勇敢なハウスメイトです。ベッドバグを捕まえ、窓から放り投げました。夜中だったこともあり大きな声は出せませんでしたが、心中スタンディングオーベーションどころの騒ぎではありませんでした。痒みと恐怖に襲われる私は部屋へ戻ることができず、ハウスメイトの部屋で幾晩か夜を明かしました。ラッキーなことにハウスメイトの部屋にはベッドが2つあったのです。

 翌朝、ホストマザーに報告。今までこの家で奴らは出たことがないからきっとあなたが連れ込んだんだろうとのこと。殺虫剤も効かず、いたのなら周りにあるもの全て捨てるしかないと言われている奴らを招き入れてしまった私の立場などありません。学校があったのでその場は謝り倒し、学校へと向かいました。帰宅後、玄関を入るとホストマザーから声を掛けられました。ヒヤッとしながら聞いてみるとホストファザーがベッド周りを新調してくれたそう。ビッグラブを抱えて部屋へ戻ると綺麗なベッド!しかし、ゴミ箱に捨てられていたのはシーツの包装紙。そりゃ1日でベッドを変えるなんて無理を言ってるよなと最善の対応をしてくれたホストファミリーに感謝しつつ、ここからは自分で戦うことを決心しました。

 まずはベッドやベッドの下に置いていたスーツケースを隅から隅まで確認。卵を生まれていたらそれまでですがとりあえずは問題なさそう。安心はできないため、ネットで調べられるだけの対策を探し、長袖長ズボンに靴下で電気を付けて寝てみることにしました。そして、たまたま持ってきていたラベンダーの原油を魔法陣を描くように体の周りに落とし、就寝。しかし翌日も、その翌日も痒みは増すばかりでした。

 最終的には上は顔から下は足まで刺されまくり、50箇所ほどやられました。元々、蚊に刺されの痒みがひどく、腫れも人よりも出やすいタイプではあったので、蚊の何倍も…とまでではないのですが寝られない痒みでした。ちなみに、まだ許していません。そういえば、元凶は私でしたね。奴らとはイギリスでお別れできて何よりです。

Girls

 次から次へと入れ替わる日本人留学生。ホストマザーはいちいち名前と顔を覚えてられないのも当たり前です。私たちは”Girls”とふたりまとめて呼ばれていました。なんだか嬉しいこの呼ばれ方。そんな我らが”Girls”、私が帰った後にやってきた留学生も含め、3人で東京で再会しました。日本から遠く離れた地で出会った日本人3人が日本で集まるのは少し不思議でとても嬉しいことです。世界のどこかでまた再会しましょう。そして今も”Girls(Boys)”たちがあの家で暮らしているでしょう。

 イギリスで会った日本人というと真っ先に名を挙げたい人がいます。私は冷酷な面を持ち合わせた人間なので、基本的に関わりを持つ人をとても厳しく選んでいます。こんなことを書いてしまうと今後の人間関係に響きそうなのですが、この勘のおかげで良い人間関係を築けているという自負があります。もちろん良くも悪くも予想外なこともありますが。

 そんな私ですが、いわゆる趣味垢を通してロンドンの街で日本人の友人をゲットします。もちろんSNSを通じた繋がりから実際に会うことにはかなり危険が伴うので、相手のSNSを隈無くチェックし、人となりを調査。文面や投稿内容などで大丈夫だと確信を得た時のみ実際に会うことにしていました。なので全て私からのアプローチです。おすすめはしません。もしこれを読んでいたら怖がらせてしまいそうですね。

 話を戻しましょう。私がロンドンにいる際にちょうどロンドンにいるというFF(相互フォロワー)を発見しました。私の直感が大丈夫だと背中を押し、DMをしました。ピカデリーサーカスのハードロックカフェで待ち合わせをし、ぱっと見やばかったら逃げようくらいに思っていたことを白状します。これがおじさんの可能性だってあるのですから。しかし、現れたのは言っていた通りの同世代の女の子でした。ああ、安心。事前にメッセージでやりとりしていた時のイメージそのままでした。カフェに行き、ひとりでは行けないと諦めていたゴージャスなレストランで夜ご飯を食べました。ロンドンでは一度会ったきりですが、帰国後には一緒に好きなアーティストのPOP UPに行ったり、コンサートに行ったり交流が持てていることを嬉しく思います。密かに一緒に海外旅行したら楽しいだろうなと私は思っています。

常々、GIRLSとの再会を願っています。

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