5月に開催したフルートデュオコンサートのプロフィールにはひと足先にひっそりと書いてしまったのですが、Exprilink(エクスプリンク)というプラットフォームを開くことにしました。今回はその理由について書いてみようと思います。正直、まだ公開できる情報がほとんどない中で気持ちだけが先走っていることは否めませんが、活動を本格的に始めるに向けての準備段階を共有することで、何かのご縁に繋がったらいいなとしたたかに思っているところであります。
「国際交流」は夢ではなく、可能性の始まり
初めて海外に行ったのは、大学3年生の夏、2023年。
夏休みの1ヶ月でイギリスとイタリアへ行きました。
子どもの頃から漠然と憧れていた「海外」は、想像よりもずっとリアルで、そして刺激的でした。
そして、そこで目の当たりにした異国の文化や価値観は、私にそれまでの自分の視野の狭さ、多くの選択肢が世界にはあることを教えてくれました。
「大学を卒業したら、何をしよう?」と進路に迷っていた私にとって、この経験は人生に大きな影響を与えることになります。
21歳という年齢でしたこの経験は、これからの私の人生にとって非常に価値のあることでした。
そして、大きな選択をする10代のうちから多様な文化や価値観に触れられたら、どれだけ未来への視野、世界がが広がるだろうと考えるようになりました。
世界を「知る」ことの意味
「さあ、みんな、海外に飛び出そう!」
そう言いたいわけではありません。
むしろ重要なのは、「世界を知ること」。物理的にどこにいても、人と人がつながる手段はいくらでもあるし、文化や表現を通じて他者と出会うことは、今の時代、もっと自然にできるはず。
表現すること、出会うこと、関わること。それがどれだけ自分の世界を広げるのか、私は身をもって体験しました。
与えるつもりが、与えられていた
イギリスへの短期留学と共に私の”やりたい”をかたち作った出来事が、ボランティア活動です。
ボランティアについてはまた別のブログにまとめようと思うのですが、その活動に参加したとき、私は「何かを与える側」のつもりでいました。けれど、実際はたくさんのものを与えられていることに気づきました。
キラキラとした子どもたちのまなざしを受けたその瞬間、「今、生きたエネルギーを受け取っている」と思いました。
そして、人は誰しも他者の人生を変えるほどの力を持っていることに気付かされました。
しかし、世の中には「与える人/与えられる人」というラベルが無意識のうちに存在する場面が多いように感じます。ボランティアも、その構図に見えてしまうことがある。もちろんそのような関係によって成り立つ場面も多いとは思いますが、学び合い、影響し合える関係の方が相応しい場面も同じだけあるはずです。上下ではなく、対等なつながり。
だからこそ私は、そういう「共に生きる場」をつくりたいと思いました。
だからExprilinkを始める
Exprilinkは、「expression(表現)」と「link(つながり)」を合わせた言葉です。
私は”芸術”を知識や経験、言語、年齢に関係なく、誰でも楽しめるものであると信じています。だからこそ、芸術を通じて、人と人が自然に繋がり、共に成長できる場であり続けたい。
目標は、世界中の人々が新しい価値観や視点を共有し、深い絆を感じ合える瞬間を作ること。
文化や感性、考え方を超えて、さまざまな人が”繋がる”場を提供していけたらと思っています。
この活動が、まだ知らない世界と出会うきっかけになれば嬉しいです。
途中でやりたいことが変わってもいい。私たちは、これから何度でも選び直せます。
「豊かさ」はどこにある?
今、私自身もまだ知らないことだらけです。しかし、自分の人生にワクワクできることは幸せだなと感じています。
Exprilinkは、そんなワクワクが繋がる場所でありたい。
誰かの人生が少し豊かに、ちょっと面白くなるような場所でありたい。
これから、どんな世界と出会い、どんな人と繋がるのか、その未来が楽しみでなりません。
しかし、私の想像する未来に近づくにはまだまだ欠けていることが多くあります。活動を大きく広げていくには時間が必要です。その一歩として、私が日本を飛び出して出会ったものを文章で綴っていこうと思います。
海外旅行やワーキングホリデーを考えている方には参考になる情報もあるかもしれません。
まずは私がオーストリアで出会った全てを共有することから始めてみようと思います。
続